ケンカや抗争、殺人すら日常だった80年代のアメリカ刑務所。
その中でたった一人の日本人として生き抜いた男がいました。
彼の名はKEI。
ある事件がきっかけでFBIに逮捕され、アメリカの中でも凶悪犯ばかりが集められた危険な刑務所に入れられたのです。
そこで待っていたのは、チカーノというメキシコ系アメリカ人ギャングたちとの出会い、そしてそれをきっかけに幕を開ける想像を超えた刑務所サバイバル生活でした。
作者であり、主人公のKEIさんは、元暴力団でアメリカの刑務所に10年以上入っていたというインパクトがありすぎの人生を送ってこられた方です。
リアルドキュメンタリー番組「クレイジージャーニー」で、刑務所生活についてせきららに語って話題になっていたので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
刑務所内でカウンセラーの資格をとり、出所して帰国後は児童虐待や非行などの悩み相談、子育て中の親や子どもたちのカウンセリングをするなどの活動をしています。
「チカーノKEI~米国極悪刑務所を生き抜いた日本人~」は、その壮絶な生き方が注目され、映画化もされているKEIさんの体験をもとにした衝撃の作品です。
暴力や殺人が当たり前の刑務所のなかで、人種ごとの激しい対立にたった一人で巻き込まれる日本人は生き残っていけるのか、手に汗握る展開から目が離せません。
日本の刑務所と違いすぎて信じられない、アメリカの刑務所の様子がよくわかるのもおもしろいですよ。
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目次
作者は原作KEIさん・漫画はマサシさん
KEIさん
引用サイト:HOMIE公式サイト
1961年東京生まれ。
ヤクザ時代にFBIのおとり捜査で捕まり、アメリカの刑務所に10年以上入ることになりました。
刑務所内でたった一人の日本人でしたが、売られたケンカは買って暴れまくってるうちにチカーノと呼ばれるメキシコ系アメリカ人ギャングたちと出会い、人生が大きく変わることになるのです。
出所して帰国後は、児童虐待など子育ての問題に取り組む活動をしています。
KEIさんのアウトローすぎる人生年表 |
1961年東京・中野に生まれる |
育児放棄の状態で育つ |
小学生時代、親戚の家をたらいまわしにされる |
13歳で歌舞伎町に入り浸るようになりヤクザになる |
アメ車・ポケベルケースの販売など、実業家として成功する |
トルエン販売を始める |
本格的に薬物売買に力を入れる |
29歳の時、麻薬取引のために訪れたハワイでFBIのおとり捜査で逮捕され実刑判決 |
10年以上、アメリカの刑務所を転々とする |
無事出所 |
帰国後、ボランティア団体「Good Family」設立 |
現在は、児童虐待や子どもたちの非行などの問題に取り組んでいる |
マサシさん
マサシさんは、「OUT」のみずたまこと先生の紹介でKEIさんの漫画を描くことになりました。
ランパーク刑務所の資料がなさすぎて、刑務所内の様子を描くのに苦労したそうですよ。
本作品と並行して、「ナニワ金融道」「カバチタレ」の田嶋隆先生が原作の「マトリと狂犬 ―路地裏の男達―」の作画も担当しています。
「チカーノKEI~米国極悪刑務所を生き抜いた日本人~」も「マトリと狂犬 ―路地裏の男達―」も薬物についての描写が出てくるので、だいぶ詳しくなってしまったそうです・・・。
男くさい感じの絵が印象的ですね。
秋葉原 書泉ブックタワーさんにて
『チカーノKEI歌舞伎町バブル編』発売記念KEIさんのトーク&サイン会終了いたしました。
漫画家のマサシ先生にも急遽サイン会に参加していただ大盛況でした。
御来場いただきました皆様、書店の皆様、関係者の皆様ありがとうございました。 pic.twitter.com/Y08iHM6TlI— 東京キララ社 公式 (@tokyo_kirarasha) May 19, 2019
見どころは?口コミを調査!
引用サイト:YouTube
ドキュメンタリー映画にもなっている「チカーノKEI~米国極悪刑務所を生き抜いた日本人~」。
KEIさんのアメリカの刑務所での想像を絶する物語は、なぜみんなをひきつけるのでしょうか。
コミックの読者の口コミからその魅力を調査してみました。
スカッとする!手に汗にぎるドキドキがたまらない!!
激しい暴力シーンや殺人シーンは、苦手な人には耐えられないかもしれません。
だけどKEIが筋肉ムキムキで自分よりもでかい囚人たちに、ひるまず向かっていくアウトローな姿が最高に気持ちいいんです。
「チカーノKEI」最新刊ゲット!!発売を待ちに待ってた!アツい男達の物語!オモシロ過ぎて一気に読んでしまった!「チカーノ」入りしたケイだったが、チカーノ同士の刑務所内派閥抗争に巻き込まれていく…。ハラハラドキドキ…早く次の話が読みたい! #チカーノKEI pic.twitter.com/WikIiH861F
— LIL”Da Snuf”ICEMAN (@ICEMAN_JOKER) September 28, 2018
チカーノKEI…かっこいいぜ…自ら凄惨な場へ殴り込みに行く命知らずさ。肝が座り過ぎてやべぇよ
— 🇯🇺🇳@🐍🏠🚭継続中 (@yuminosira) January 15, 2019
チカーノになったKEIって人めっちゃかっこいい😎あーゆー人間なりたい😎
— みやわきゆうま (@iaai_ua) December 15, 2016
SNSを見てると男が憧れる男って感じだね
人とのつながりの大切さがしみる・・・
暴力と殺人まみれ、めちゃくちゃな刑務所の中で生き残っていくには、お互いの命を預けられるくらい信頼できる仲間が必要なんです。
だからこそ、筋を通さない、掟を守れないやつは殺されていくことに・・・。
実社会でも大切なことだけど、刑務所のなかではさらに重いことなんですね。
「KEI チカーノになった日本人」、刑務所内で知り合ったあるチカーノの母親が著者にも面会に来てくれて、そのチカーノが出て行った後でも継続するの、血縁を越えたまさに仲間の「絆」が絵空事でも何でもないわけで。この自然さは日本に無いなー、無いから啓蒙活動があるんだな。
— オノトモコ (@tmkono) January 11, 2015
チカーノのKEIさんの生い立ちとか人生を見てると、養育歴が壊滅的で破滅的な人生を送ってた人間で“家族的な何か”と出会うことによって前向きに人生を生き直せるんのかもしれないという可能性を感じさせてくれる。
— LIL たんぱく質。 (@qO2uOeURvlaSnzd) May 31, 2019
ここ数日で「チカーノKEI」を一気に読んでしまった!オモシロい!人種を越えた絆の物語!
例えるなら北野武監督の映画「BROTHER」
人種を越えた兄弟愛、あるいは家族愛…。早く続きが読みたい! pic.twitter.com/pdRBjF4KQc— LIL”Da Snuf”ICEMAN (@ICEMAN_JOKER) April 3, 2018
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主な登場人物
KEI(ケイ)
引用サイト:Amazon
本作品の主人公。
ハワイでの麻薬の売買でFBIに捕まり、米国のランパーク刑務所に収容されました。
そのランパーク刑務所で唯一の日本人受刑者として、のちに「チカーノ」に深くかかわるようになります。
日本人として誇りを持っていて、根性があり負けず嫌い。
ケンカや抗争のときに、ひるむことなく立ち向かっていく強い闘争心を持っています。
得意なのは空手。
ロムロ
ランパーク刑務所の中での一大派閥メキシコ系アメリカン人ギャング「チカーノ」のメンバー。
きれいな顔立ちにタカのような鋭い目が特徴です。
ボクシングは相当な腕前で、1人で敵10人相手にひるまず立ち向かう勇敢さを持ってます。
ボクシングの得意技は相手のアゴを打ち抜くフィッシュブロー。
あるケンカでKEIに助けられ、友情が芽生え、のちにKEIのルームメイトとなります。
そしてこのロムロと出会いがきっかけとなり、KEIはチカーノのボスに気に入られ、仲間として認められることになるのです。
ロムロさんカッコいいんだけどチカーノって感じしない。この表紙裏?みたいな実際のチカーノ感出して欲しかったっす pic.twitter.com/w6PpPXCwdI
— 十三 (@KAOSS_13) December 1, 2017
あらすじ~常に死と隣り合わせの刑務所でたった一人の日本人は生き抜くことができるのか~
引用サイト:Amazon |
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1980年代、通称レベル5と呼ばれる凶悪犯が集められたアメリカ・ランパーク刑務所。
そこに1人の日本人が収監されます。 彼の名前はKEI。日本のヤクザでした。 薬物の密売でおとり捜査にひっかかったKEIはハワイで逮捕され、懲役10年の判決を受けます。 そして危険度が最高ランクのランパーク刑務所に送られてきたのです。 殺人が日常的に起こる刑務所の中でたった一人の日本人は無事生き残ることができるのでしょうか。 |
ここでは弱いやつは生き残れない
ここはアメリカ・ランパーク刑務所。
レベル5と呼ばれる凶悪犯だらけの危険な刑務所です。
アメリカの刑務所はレベル1~5まであって、5が一番危ないところ。
懲役888年とかの囚人が何人もいて、さらに1人殺して刑期が5年くらい延びたところで何も変わらないから、しょっちゅう殺人が起きてたらしいです。
そこに新たな囚人としてやってきたのはKEI、ランパーク刑務所唯一の日本人です。
若かったころのKEIは、日本でヤクザとして好き放題暴れまわっていました。
しかし薬物の密輸に手を出したことから、FBIのおとり捜査に狙われ、ハワイで逮捕されてしまったのです。
判決は懲役10年。
そして送られた先が、危険なことで有名なアメリカのランパーク刑務所でした。
ランパーク刑務所では人種ごと、グループ間の対立が激しく、誰がいつどこで死んでもおかしくない状況だったのです。
ピリついた空気のなか、2人のアメリカ人がKEIにタバコをすすめながら親しげに話しかけてきました。
ひここの時代、アメリカの刑務所にはスーパーがあって日用品はもちろんタバコも自由に買えたんだって。
さらに驚きなのは、自由時間がたっぷりあって、みんな筋トレとかカードゲームとかスポーツとかしてヒマつぶししてたらしいよ!
気がつくとKEIは、人気のない場所に・・・突然2人に金を要求され、襲われてしまいます。
巨大な男の圧倒的な腕の力で首を絞められ、まったく振りほどくことができません。
でもKEIは、このまま黙っているような男ではありませんでした。
下半身が自由になっていることを利用して、巨大な男の足を思い切り、骨が折れるほど踏みつけ、その腕から逃れることに成功します。
日本では向かうところ敵なしの強さを誇っていたKEIは、巨大な男に向かっていきますが、相手の筋肉ムキムキの体にまったく歯が立ちません。
それどころか反撃され、投げ飛ばされ意識が遠のいていきます。
ナメられたら終わり、弱いやつは生き残ることができない、やるかやられるかの世界。
KEIは立ち上がり、立ち去ろうとする巨大な男に飛びつき耳をかみちぎり蹴り倒し、決着をつけます。
ここはランパーク刑務所、勝者が絶対の世界なのです。
チカーノメンバー・ロムロとの出会い
刑務所ではパートナー探しが始まりました。
新人たちは最初の1週間は大部屋で過ごしますが、その後2人1組で部屋を使うことになるため、そのパートナーを自分で探さなくてはなりません。
のちにKEIのパートナーとなるのは、ロムロという男です。
ロムロは、元ボクサーでケンカが強いこと、そしてチカーノのメンバーとして恐れられていました。
チカーノとは、メキシカン系のアメリカンギャングで、刑務所内では一大勢力。
絆や家族を大事にするという、仲間意識が強い特徴がある。
ロムロとの出会いは最悪なものでした。
食堂での席の取り合い、というささいなことでケンカになってしまったのです。
元ボクサーのロムロに、KEIはかなうはずがありません。
でもKEIは殴られても殴られても、何度でも立ち会がり立ち向かっていきます。
お互いに一歩も引かず、にらみあっていたところ、ロムロの仲間が誰かにやられたという情報が入りました。
チカーノにとって仲間は家族のようなものです。
ロムロは仲間の元へ行くために、ケンカの続きはまた今度にしてほしいと頼み、KEIはそれを聞き入れました。
ロムロは生死をさまようほど傷つけれらた仲間を見て、復讐のために一人敵対するギャングたちのもとへと乗り込みます。
その様子を見ていたKEIは、放っておくことができず、こっそり後をつけていきました。
いくら強くでもたった一人、大勢に囲まれボコボコにされているロムロを見捨てることができず、KEIは思わず飛び出してケンカに加わり大暴れ。
ボロボロになりながらも、何とかその場からロムロを救いだします。
それをきっかけにロムロとの間に絆がめばえ、ルームメイトになり、チカーノの仲間として認められていくことになるのです。
さあ危険すぎるチカーノ達との刺激的な服役生活が始まります。
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まとめ
「チカーノKEI~米国極悪刑務所を生き抜いた日本人~」のあらすじはいかがだったでしょうか。
KEIさんの壮絶すぎる刑務所生活に、ぜひ驚いて!手に汗握って!スカっとして!くださいね。
漫画を読んでみたいと思った方はおすすめサイトから読んでみてください。
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