王様ランキングは、耳が聞こえず、剣もまともに振れない非力な王子ボッジが、カゲという生まれて初めての友達を得たことをきっかけに、様々な人と出会い、成長していく冒険ファンタジー物語です。
この漫画の題名となっている「王様ランキング」とは、この物語の中で一つのテーマとなっている、各国の国王のランキングのことです。
その国がどれだけ強い騎士を数多く従えているか、国民が多く街が発展しているか、なにより、王様自身がどれだけ強いかを基準にランキングされます。
この物語の主人公、ボッジはそんな王様ランキング7位のボッス王国の王子様。
耳が聞こえなかったり、言葉をしゃべれなかったり、ハンデが多く非力なポッジが、苦難に負けずに王様ランキング1位の強い国王を目指し、奮闘するお話です。
王道少年漫画的なテーマの作品ですが、この作品の魅力はそれだけではありません。
この漫画の面白さの一つとして、どんでん返しのシナリオが上げられます。
アッと驚く展開、まさかと打ち震える事実、涙を流してしまうような熱い秘話。
二転三転するシナリオ展開は、いい意味で読者を裏切ってくれて、思わず続きが気になり読む手が止まらなくなります。
また一見悪役に見えるキャラクターにも、根底にはやさしさが隠れていたり…。
ギャグマンガのような軽いタッチで描かれたキャラクターのなかに、人間らしさが溢れていて、思わずどのキャラクターも好きになってしまいます。
ストーリーに夢中になり、キャラクター達に魅了されてしまうこと間違いなしの王様ランキング。その魅力を深堀りしながら、あらすじを紹介していきたいと思います。
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目次
作者の十日草輔(とおかそうすけ)先生は脱サラ漫画家
作者である十日草輔(とおかそうすけ)先生は、「絵でやっていきたい」という子供のころからの夢を捨てきれず、40代でweb関係の仕事を辞め転職。
最初は絵本作家を目指しますが敷居が高く感じ、web漫画サイトの存在を知って軽い気持ちで「王様ランキング」の投稿を始めます。
当時は他に収入もなく、漫画を描いて貯金を切り崩す生活を送っていました。
一年半くらいたった頃、ある読者がTwitter上で王様ランキングがおもしろいと紹介します。
その後あっという間に口コミは広がり、一日で閲覧数1500万PVを獲得。これは十日先生が一年半かけて獲得した閲覧数の15倍であったそうです。
こうして漫画家としてプロの道が開けた十日先生。王様ランキングは現在も漫画ハックなどのweb漫画で連載されています。コミック化もされ累計100万部を突破しています。
王様ランキングはおもしろい?口コミを調査!
引用サイト:amazon
王様ランキングはどのように面白いのでしょうか?リアルな読者の声を集めてみました。
泣けるという声多数!
朝から『王様ランキング』一気読みしてぼろぼろ泣いた。
息子に重なって見えて涙が止まらない。王妃のガミガミ叱っちゃうけどそのたびに後悔したり心配する不器用さが……。
みんなそれぞれの中に正義と葛藤があって、みんな悪くないんだよ。哀しみや苦悩にも救いがある優しさ。続き楽しみ。RT— 深水千世/くさなぎ秋良 (@fukamifromestar) August 27, 2018
話題の「王様ランキング」読んじゃってもう数年分泣いた…涙が止まらなかった…
あっさりした絵で奥がめちゃくちゃ深くかつレトロな表現を大事にされててあの漫画やこの漫画から作者はインスピレーションを受けたのねって分かるような、なんだかこういう漫画が今連載されてるんだって思うと胸が熱いね— フォイ/amam:???? (@amamgozen) August 28, 2018
絵が好みではない。でも読んでみたら…
王様ランキング絵が受け付けなくて読んでなかったけどめちゃくちゃ面白いじゃん…
— ken2row (@ken2row) September 10, 2019
王様ランキング絵が子供向けくさいなぁとか思いながら見てたらだいぶ面白かった。絵で勝手に印象持つのやめよ
— ゆーごー (@yu18go) March 20, 2020
王様ランキングの登場キャラクター
ボッジ
引用サイト:KADOKAWA
この漫画の主人公で、ボッス王国の第一王子です。
巨人の両親を持っていますが体は小さく、短剣もまともに振ることができないくらい力が弱いです。
また、耳が聞こえず、言葉もしゃべることができません。
優しい性格ですが、強さへの憧れがあり、世界一立派な王様になるのが夢です。
ボッジが耳が聞こえないことをいいことに、国民や家臣は、王子に向いていない、能無しと影口をたたいています。
しかしボッジは、内緒で相手の唇の動きから言葉を読み取る読唇術を習得していて、自分が影口を言われていることをすべて理解していました。
心優しいボッジは、周囲には笑顔を絶やさぬようふるまいながら、実は見えないところで一人悔し涙を流しているのでした。
王様ランキング、ここ最近の漫画で1番面白い。はやく7巻読みたいな。ボッジが超絶かわいい。がんばれボッジ。
— ねこ (@neco_zow) February 29, 2020
カゲ
引用サイト:KADOKAWA
ボッジの一番の友達で、しゃべれないボッジの言いたいことがわかる、よき理解者です。
その名前のとおり、見た目が影のような生き物で、絶滅した暗殺集団「影の一族」の生き残りであります。
盗みを生業として生きています。
最初はボッジをだまして良いように利用しますが、のちにボッジの優しく健気な性格に触れ、ボッジの味方になることを決意します。
幼い頃から一人で生きてきたことから、言動は少々乱暴ですが、性格は素直で優しい一面も。
こう見えて料理はできる方です。
王様ランキング読みました
面白い!
カゲちゃんめっちゃ好き!
表情くるくるするのが良き
よくこんなデザインを思い付くよなぁと感心しちゃう
アニメ化するみたいだし楽しみや!
ボッジとのコンビ最高! pic.twitter.com/x8OIVTYyxk— おむつん@見る言う専用 (@bonydragon) May 30, 2020
ダイダ
引用サイト:KADOKAWA
ボッジの腹違いの弟であり、ボッス王国の第二王子です。
ボッジより幼いですが、背丈も力もボッジより上で、特に剣術の腕は大の大人に勝つほど強いです。
文武両道ですがプライドが高く、感情的な一面ももっています。
誰の目から見ても、第一王子のボッジより王位を継ぐのにふさわしいと思われています。
しかし出来の悪いボッジに対し、母のヒリングが愛情をもって叱っている姿をみて、ボッジに嫉妬の念を抱いています。
ヒリング
引用サイト:KADOKAWA
ボッス王の後妻でボッス国の王妃。ボッジの義理の母です。ボッジの弟、ダイダの実の母親でもあります。
巨乳でカゲ曰く、ヒステリックボインババア。すぐに死刑と口にします。
元僧侶ですが、性格はきつくてボッジのことをよく叱りつけているので、冷たい人物に見えます。しかしその裏側には秘めた思いが…。
癒しの能力があり、回復系の魔法を得意としています。
非力なボッジよりも、実力のある自分の息子、ダイダが王にふさわしいと考えています。
ドーマス
引用サイト:KADOKAWA
家臣の四天王の一人でソードマスターです。
ボッス王に憧れて国に仕える身となります。
その剣の才能でめきめきと頭角をあらわし、いつしか剣術で彼の右に出るものはいなくなりました。
そんなドーマスの才能を見込んで、ボッス王はボッジの剣術指導係に任命します。
当初大感激し、ボッジを強くしようと情熱を燃やすドーマスですが、どんなに練習しても短剣すら持てないボッジの非力さに呆然とし、どう強くしたらいいのかわからなくなってしまいます。
いつしかボッジに剣を教える情熱は無くなり、代わりに自分がボッジを剣で守ればいいと考え始め、自身が強くなるために練習に励むようになります。
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王様ランキングの気になるあらすじ
引用サイト:amazon |
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巨人族の両親の間に生まれながら、体が小さく、短剣すらまともに振れないほど非力な王子ボッジ。耳が聞こえず、言葉も話せないボッジは、周りからバカにされていましたが、悲しくてもそれを表に出さずに笑顔でふるまうのでした。
そんなボッジが初めて「カゲ」という心が通じた友達を得て、様々な人と出会い、世界一強い王様を目指して成長していく物語です。 おとぎ話のような世界観に、魅力的なキャラクター。一見悪役のキャラクターも、奥底に秘めた思いを知るとあっという間に好きになってしまいます。 果たしてボッジは逆境に負けず、世界一強い王様になれるのでしょうか? |
裸の王子様 ボッジ
国王の強さがランキングとなる世界。
この漫画はそんな王様ランキング7位のボッス王国のお話です。
ここボッス王国は、国王のボッスが病に倒れ、まだ幼い二人の王子のどちらが次期国王になるのかが、注目されていました。
主人公のボッジは亡くなった前の王妃の息子で、次期国王に一番近いとされる第一王子でした。
しかし耳が聞こえず、口もきけず、非力なことから家来や民衆からの信望は薄いものでした。
かたや第二王子のダイダは、文武両道で大人顔負けの剣術の才能を持ち、次期国王に推す声が多いのでした。
物語の冒頭、主人公のボッジはパンツ一丁で街中を歩いています。その表情は満面の笑みを浮かべ、満足気。
そんなボッジの姿をみて国民たちは、バカ、ダメ王子と影口をたたいているのでした。
少しさかのぼり、裸になる前のボッジ王子。城を抜け出し、街のはずれで一人ぼっちでいました。
そこに、荷物を運ぶ奇妙な生き物、カゲが通りかかります。
目が合い、金を出せと脅すカゲ。耳が聞こえず口のきけないボッジは「あ…う…あう…」としか喋れません。
実はボッジは読唇術を習得していて、カゲの唇の動きで喋っていることがわかっており、カゲもしばらくするとなぜかボッジの言うことを理解できるようになるのでした。
ボッジの身に着けている高そうな服を見てカゲは、貧乏人である自分のために着ている服を全部おいていけと指示します。
純粋なボッジは疑うこともなく、カゲのために服を脱ぎ従うのでした。
カゲはそんなボッジを利用し、次の日からも自分を助けるために高価なものを持ってくるように言います。
ありったけの高価な服を身にまとい、カゲのもとに行っては裸になって返ってくるボッジ。
いつしかそれは日課になり、街中の噂になっていきました。
ある日、いつもどおり街のはずれでひそかに会っていた二人。ふとした会話からカゲは、ボッジがこの国の王子であり、世界一立派な王様になるのが夢だということをを知ります。
すこしボッジに興味をもったカゲは、ボッジの後をつけてみることにしました。
ボッジが城へと変える道中、カゲが目の当たりにしたのは、民衆に影で笑われるボッジの姿でした。
小さな子供たちでさえも、ボッジが耳が聞こえず、喋れないことをバカにしています。
また、城に帰ってからも聞こえてくるのは兵士たちの影口。
しかし当の本人は怒ることなく笑顔でいるのでした。
城では、王妃でありボッジの義理の母であるヒリングが、家臣たちとともに待ち構えていました。
ヒリングはボッジが裸で街中をうろついていることが、王室の威厳を傷つけて治安を乱していると、厳しく叱ります。
そして、ボッジが聞こえていないと思い込んでいるヒリングは、ボッジが王になる資格がなくダイダの方が百倍王にふさわしいと口にしてしまいます。
その後、部屋に一人で戻り着替えるボッジ。
何を言われても笑顔のボッジでしたが、一人になったとたん、街でのこと、家来の影口、母の一言を思い出し、こらえていた涙があふれてしまいます。
しばらく静かに泣いたボッジは涙をふいて、泣いた素振りなど見せないように笑顔で部屋を出ていくのでした。
そんなボッジの健気な姿をみていたカゲは、自分がボッジを利用しバカにしていたことを激しく後悔します。
そしてこの先、自分だけはどんなときもボッジの味方でいようと決意するのでした。
弟ダイダとの決闘
場面は変わって、城の中庭。ボッジの剣術の指導係であるドーマスとボッジは、剣術の練習をしていました。
そこへボッジの弟で第二王子であるダイダが現れます。
ダイダはボッジと手合わせをしてみたいと言い出します。
ボッジがどれだけ非力であるかを、一番近くで知っていたドーマスは、それは性急だと止めます。
ダイダは、それなら代わりにドーマスに相手をしてほしいと言います。
ドーマスはダイダの強気な態度に、その鼻をへし折ってやろうと相手をすることにします。
ダイダの構えたときの迫力は、ボッス王そのものでした。そして、打ち合いがはじまると、その素晴らしい剣さばきに、ドーマスはおもわず興奮してしまいます。
ドーマスを倒すまでには至りませんでしたが、ダイダの剣の才能を感じたドーマスは、これこそ王の剣であり、自分の剣を教えたいと心の中で思うのでした。
そんな二人の様子をみていたボッジ。
何かを決意したようにダイダの前に立ち、決闘を申し込みます。
このことはたちまち城中に広まり、決闘を見届けるためにたくさんの家臣や兵士たち、そしてカゲも中庭に集まったのでした。
誰がどう考えてもボッジに勝ち目のない闘い。
しかしある兵士は過去に、四方八方を蛇に囲まれて一斉に襲われたボッジが、何が起こったのかはわからないが、なぜか無傷で生還したところを見たと言います。
ボッジの秘めた能力とは…。果たしてダイダとの試合の行方はいかに…。
そしてボッジは世界一立派な王様になれるのでしょうか。
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