キングダムは、中国が舞台の歴史戦国漫画です。
史上初めて、中華全土を統一した「秦(しん)」という国が、どのようにして統一を果たしたのか、その道のりが描かれています。
キングダムの一番の魅力は、誰もが主人公を応援したくなる成り上がりストーリーであるということです。
主人公の「信(しん)」は、身分の低い少年でしたが、亡き親友「漂(ひょう)」と誓った「天下の大将軍になる」という夢を実現します。
この漫画の冒頭では、大将軍となり勇ましく戦う信の姿が描かれています。
なんと最初に大将軍になるというオチが書かれていて、それから下僕のような身分だった信が、どのような過程で大将軍になるのか、その軌跡をたどっていきます。
信が様々な困難に立ち向かいながら、自分の夢に向かい一直線に突き進む姿は読む人に勇気を与えてくれます。
また、白熱した戦闘シーンや実在した人物をモチーフにしたキャラクターが魅力的です。
強さを誇る武将たちがたくさん出てくるのですが、中には戦闘の中で命を落とす者も…。
そんな武将達の生き様に胸が熱くなり、思わず涙してしまいます。
歴史に興味がない人でも、のめりこんでしまう事まちがいなしのキングダム。
この記事ではその魅力を踏まえながらあらすじを紹介していきます。
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目次
作者は原泰久(はらやすひさ)先生
作者の原泰久先生は、大学3年生の頃漫画家を志し、大学院に通いながら書いた「於兎松」が第40回ちばてつや賞ヤング部門準大賞を受賞。別冊ヤングマガジンに掲載されデビューします。
大学院を修了したあと、一度システムエンジニアとして一般企業に就職しますが、3年で退職します。
その後漫画家への道を進み、2006年、自身初めての連載漫画「キングダム」の執筆を始めます。
連載前、原先生がキングダムの構想を編集部に話した際に、これは絶対ヒット作になると確信した編集部は、原先生をスラムダンク・バカボンドの作者、井上雄彦先生のところに弟子入りさせます。
こうして天才井上雄彦先生のところで4カ月間アシスタントとして勉強したのちに、キングダムの連載がスタートしたのです。
キングダムのリアルな口コミを調査!
引用サイト:週刊ヤングジャンプ公式サイト
キングダム読者のリアルな口コミをまとめてみました。
読み始めたら止まらない 高評価口コミ
キングダム 各キャラも立っており文句無しに面白い。泣かせる場面も多々あり、続きが気になってしょうがない。久しぶりに漫画にハマった。 https://t.co/uzQszKZwZw
— 相互フォロー100%@マンガ好き (@follow100_manga) February 11, 2021
実は歴史苦手で歴史系はおもしろそうでも手を出さんようにしてたのに…キングダムおもろすぎた????
— れいちぇる (@mvl_dmv) May 29, 2020
絵が苦手という声も…
キングダム、絵が嫌いなんよなあ。
— どらごん。 (@FigureSK8_otaku) March 6, 2021
キングダム本当に見て欲しい
絵の感じとか最初ん…って感じじゃったけど、、歴史がこの世で一番嫌いなわいがキモいほどハマったくらい面白いけん…というか感動でしかない尊い…見た人みんなどハマりしてる…見て欲しい…— 葵已ねむ (@nemuaoi___) January 3, 2021
キングダムの登場キャラクター
信(しん)
引用サイト:週刊ヤングジャンプ公式サイト
この漫画の主人公です。戦争孤児で幼い頃から下僕として働く生活を強いられていました。しかし、天下の大将軍になることを夢見て、剣術の特訓をしていました。
愚直で猪突猛進型の性格で心理戦は苦手です。頭は悪いですが、戦においての機転はききます。
常に自分の心に正直に生きていて、時に規則違反になってしまう事であったとしても、自分が正しいと思ったことであれば、迷うことなく実行する芯の強さをもっています。
礼儀作法に疎く、王を呼び捨てにしてしまうような場面も…。
「天下の大将軍になる」という子供のころからの夢は、いくつになっても決して揺らぐことがない彼の信念です。
信は春秋戦国時代末期に実在した将軍、李信がモデルとなっています。
中国の歴史書、史記にその存在が書かれていますが、どのような生い立ちかなどは詳しく書かれておらず、キングダムはその李信の動向不明な部分をフィクションとして描いています。
漂(ひょう)
引用サイト:週刊ヤングジャンプ公式サイト
信と同じく、戦災孤児であり、同じ奉公先(ほうこうさき)で先に下僕として働いていました。信の幼馴染であり、親友です。
信とともに大将軍になることを夢見て、武芸の稽古に明け暮れていました。
信とは違い、武芸以外でも生活力があり現実的な考え方で物事を見ることができる少年でした。
その容姿が嬴政とそっくりであったことから、嬴政(えいせい)の影武者として王宮に仕えることとなります。
身寄りのない信にとって、幼い頃から一緒に過ごしてきた漂は大切な存在であり、「天下の大将軍を目指す」という目標を信に与えてくれた人生の先輩でもありました。
嬴政(えいせい)
引用サイト:週刊ヤングジャンプ公式サイト
秦国の若き国王で、この物語のもう一人の主人公です。のちに中華を統一し、始皇帝となります。
性格は冷静でポーカーフェイスを崩しません。家臣たちのことを信頼しています。
武芸も得意で、当初は信を片手で持ち上げるほど身体能力も高いです。
鋭い観察眼をもった現実主義者でありますが、内に熱い情熱を秘めています。
天下を取るのにふさわしい度量の人物です。
嬴政(以下、政)も実在した人物で、「秦の始皇帝」という名前は「万里の長城」を築いた人物として知っている方も多いのではないでしょうか。
歴史上の政は悪逆の王として知られています。
疑い深い性格で、万里の長城をつくるために重い税をかけたり、人民を奴隷のように働かせて多くの人を死なせました。
キングダムではその政を別の視点で、長引く戦乱を終わらせるために己の手を血にそめて、戦争を終結させようとするヒーローとして描いています。
成蟜(せいきょう)
引用サイト:週刊ヤングジャンプ公式サイト
政の腹違いの弟です。国王は王族の血筋を継ぐものであるべきだと考えています。
政が、身分の低い舞妓だった母親から生まれてきたにも関わらず、国王の座にいることが気に入りません。
父も母も王族の血筋である自分が王にふさわしいという考えから、政を討つため大臣と手を組み反乱を企てます。
王室でお坊ちゃんとして甘やかされて育てられたため、わがままで非常にゆがんだ性格の持ち主です。
基本的に王族以外の人間を見下しています。
河了貂(かりょうてん)
引用サイト:週刊ヤングジャンプ公式サイト
黒卑村(こくひむら)に住んでいた、山民族の生き残りで、ワラと鳥のような特徴的な面を身に着けています。
悲惨な境遇にあったことで、生きていくためにはどんなことでもするという粘り強さがあります。
政が王様であるということを知り、お金儲けのために政と信に協力します。
政と信と行動をともにするうちに、だんだんと仲間意識が芽生えていきます。
明るい性格で特技は吹き矢と料理です。
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【ネタバレなし】キングダムのあらすじ
引用サイト:amazon |
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紀元前の中国の春秋戦国時代を舞台とした、戦国大河ロマン!
主人公の「信」が、のちの秦の始皇帝となる「政」とともに、中華統一を目指す物語です。 身分が低い少年だった信が、亡き親友と誓った「天下の大将軍になる」という夢を実現していく姿に、勇気や希望をもらえます。 興奮の戦闘シーンや魅力的な武将たちに、ページをめくる手が止まらなくなること、間違いなしです! |
この漫画の舞台は、紀元前245年の中国(日本では弥生時代)。
この頃の中華大陸は、500年近く争いの続く春秋戦国時代でした。
500年もの長い闘いで、100以上あった国は7つの国にまとめられていました。
漫画の冒頭は、勇ましく戦う大将軍、李信の姿が描かれています。
ひこ最初に信が大将軍になるというオチを伝えてしまうとは…びっくりですね。
物語は、その将軍が無名の少年だった頃にさかのぼります。
中華大陸の西にある国、「秦」に2人の少年がいました。
名前は信と漂。戦争でそれぞれ親を失った2人は、下僕のような身分として、里の長の家に住まわせてもらっていました。
日々奴隷のように扱われていましたが、2人には大きな夢がありました。
それは「天下の大将軍になる」ということ。
その夢を実現させるため、2人は激しい打ち合いを繰り返し、武術の腕を磨いているのでした。
ある日、信と漂が打ち合いをしているところに、昌文君(しょうぶんくん)という王宮の高級文官(現代で言う官僚)が通りかかりました。
話しかけられた2人は、天下の大将軍になるための特訓をしていることを昌文君に話します。
次の日、畑仕事から家に戻った2人。そこには、昌文君の姿がありました。驚く2人でしたが、漂だけに話があると家の中に通されます。
そこで漂は王宮で仕官(任務を授けられて重要な職につくこと)するように言い渡されます。
ひこ下僕のような階級から、王宮での重要な職につくことができるなんて、滅多にないことだったんです。
驚く漂ですが、それならば同等の実力がある信も一緒に連れていって欲しいと昌文君にお願いします。
しかし昌文君は連れていくのは漂のみと伝え、漂は1日考えさせてほしいと言います。
その夜。昌文君と漂のやりとりを聞いていた信は、漂が自分のために、仕官することを断るのではないかと心配します。
そんな信に漂は仕官を決心したことを伝え、信も「…当然だ」と背中を押すのでした。
ひこ信のことを思う漂。そんな漂を妬むことなく送り出す信。2人の美しい友情が描かれています。
漂が仕官してから1カ月後のある夜。
納屋の戸の外から物音がしたので、戸を開けた信。そこで目にしたのは、血まみれになって倒れこんでいる漂でした。
驚き思わず取り乱す信。そんな信に漂は一つの地図を託し、今すぐそこに行くように話します。
そして漂は、二人は一心同体であること、どんな時も真のそばにいることを伝え、「信…俺を天下に連れて行ってくれ」という言葉を最期に息を引き取ります。
ひこ親友の突然の死に動揺する信。漂にいったい何があったのでしょうか!?
漂の死の後、信は悲しみに打ちひしがれますが漂の意思を尊重し、託された地図の場所に向かいます。
そこは黒卑村(こくひむら)という、無法者達が集まる村でした。
村でチンピラに絡まれる信でしたが、次々に群がってくるチンピラたちをなぎ倒して進みます。
そして漂に託された地図が示す場所へたどり着くと、そこにはひとつの掘っ立て小屋がありました。
中に入ると、そこにはさっき死んだはずの漂の姿が。
ひこなぜそこに漂がいるのか!?読者も驚きの展開!
驚く信ですが、よく見ると漂とはちがう少年という事に気づきます。会話をする暇もなく小屋に大男が近づいてきます。
その男は小屋の少年の命を狙う刺客で、小屋にいた漂と瓜二つの少年は、秦国の王、嬴政(以下、政)であると話すのでした。
だんだんと事態を把握し始めた信。
漂は政の影武者として王宮に呼ばれ、王宮の反乱のごたごたに巻き込まれて死に、王である政はこの場所に追い込まれたのでした。
さらにこの刺客が漂を殺した張本人であると知った信は怒り、復讐するため刺客に切りかかります。
ひこ大切な親友の仇をうつため、信は臆することなく刺客に挑みます。
刺客のあまりの強さに一度は倒れる信でしたが、漂への思いを胸に実力以上の力を発揮し、ついに刺客を切り伏せます。
刺客を倒したのもつかの間、黒卑村を軍隊が取り囲みます。王の弟である成蟜(せいきょう)が政の首を取るために軍を動かしたのです。
ひこ息つく暇もなく、次々にピンチが襲います!
絶体絶命の二人。そこへ突然、河了貂(かりょうてん)と名乗る子供が現れ、お金をくれるなら抜け道を教えるという駆け引きを持ち掛けてきます。
二人は不審に思いながらも、抜け道への道案内をお願いすることにします。
抜け道を移動しながら、河了貂は政に弟の反乱を知っていて漂という替え玉まで用意したのに、なぜ未然に反乱を防げなかったのかと聞きます。
政は自分に力がなかったからだと言い、これまでの生い立ちとこれまでのいきさつを話します。
文官である昌文君と国王の政は、反乱のおきる前に王宮を脱出する計画を練るなかで、偶然漂に出会います。そして漂を政の替え玉として利用する計画を立てたのです。
漂はすべてを理解した上で身代わりになることを受け入れていました。
下僕から大将軍になるには、これぐらいの大任をこなせなくてはならない、と。
その時にも漂は政の前で、信のことや大将軍になるという二人の夢を語っていました。
ひこ漂は自分の身の危険を知ったうえで、夢をつかむために任務を引き受け、そして死んでいったのです。
漂の決意を知り、涙する信。
このまま下僕を続けるのか。大きな夢のために王を助けるのか。
漂が殺されるきっかけとなった政を恨んでいた信でしたが、漂の死を無駄にしないため、なにより漂との約束のために政を助けるという道を選んだのでした。
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