自分の書いたラノベが、本屋に並ぶところを
想像するとウットリしてしまいますよね。
もしかすると、アニメ化までしてしまうかも、と
ドンドン妄想が膨らんでしまいます。
そんなラノベ作家は、専業作家じゃないと難しいのかと不安だと思います。
大丈夫です。
先輩ラノベ作家は口を揃えてこう言います。
「専業はほぼ不可能なので、副業でラノベ作家をしたほうが良い」
会社勤めしながら、ラノベを執筆することは大変ですが
ラノベ作家は時給換算すると割の良い副業です。
このあと、記事内で時給計算しているので
具体的にいくらなのかは確認してみてください。
ただし、ラノベ作家として商業出版できるまでは厳しい道のりです。
ラノベを書くことが好きでも
モチベーションを維持し続けることは難しいかもしれません。
モチベーション維持については解決できる手段があります。
なんと、最近の小説投稿サイトは広告還元や
投げ銭で収入を得ることができるのです。
収益があればモチベーションを維持しやすいですよね。
この記事では、収益化に対応している、オススメ小説投稿サイトも紹介しています。
こちらもぜひチェックしてみてくださいね。
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目次
ラノベ作家は専業のほうが良いのか
ラノベ作家は、専業で食べていくことが難しいため
むしろ副業のほうが良いです。
小説投稿サイトから書籍化できた方のお話だと
担当編集者に「会社をやめるな」と言われたそうです。
他の先輩ラノベ作家も
「簡単に専業になるな、もしどうしても
専業になるなら十分貯金してから」と言います。
最近では「なろう・カクヨム・ピクシブ」経由でデビューしやすくなっておりますが、商業デビューが決まったとしても、簡単に仕事や進学を辞めては良くないです。とある中堅ラノベ作家さんから伺ったことなのですが「最低でも一千万の貯金がないのならば、専業作家にはならないほうがいい」とのこと。
— 人魚姫百合小説を書く、哲学と梟。 (@2960sophia) March 24, 2017
ラノベ作家のメリットとデメリット
ラノベ作家のメリットとデメリットを挙げます。
専業であれば、デメリットはかなり痛いですが
副業ならあまり影響はありません。
- PCがあればできるので仕事場所を選ばない
- 人間関係は、担当編集と顔を合わせるくらい
- 大成功すれば一攫千金のチャンスがある
やはり、ラノベ作家は「一攫千金のチャンスがあること」が一番の魅力でしょう。
ソードアート・オンラインやRe:ゼロから始める異世界生活のように
大成功したら、と思うとワクワクしますよね。
- 収入が不安定
- 売れる作品を書き続けることが難しい(アイデアの枯渇)
- 出版社も営利企業なので売れない作家は切られる
出版社から切られたときはメンタル的にきついかもしれませんが
会社員を続けていれば金銭面のほうは問題ないですね。
副業なら、大きなデメリットはないと思います。
副業としてのラノベ作家は割が良いか
ラノベ作家は、副業としては割の良い仕事と言えます。
報酬はどれくらいなのか見ていきましょう。
書籍化された場合の報酬はどれくらいか
一般的に、印税は6〜10%くらいのようです。
仮に、700円の文庫本を、印税8%で1万部発行するとします。
1冊あたり、700円×8%=56円です。
56円×1万部となるので、「56万円」の収入を得られるということになります。
次に、時給を考えてみましょう。
ラノベ作家の平均執筆速度は、1時間あたり2,000字のようです。
1冊あたりおおよそ10万字のため、10万字÷2,000字=「50時間」で
書き上がる計算になります。
執筆以外の、プロットを考える時間や
編集担当者との打ち合わせ時間などに
あと「50時間」かけたとします。
1冊分の仕事を終えるまでにかかった時間は
合計100時間のため、時給は5,600円です。
倍の200時間かかったとしても、時給は2,800円です。
割の良い副業だと思いませんか。
ラノベ小説は、コミカライズされることも多いです。
コミカライズもされていれば
コミックス単行本の印税や監修料の報酬も上乗せされます。
収益化対応の小説投稿サイトから書籍化を目指す方法がオススメ
書籍化の道は主に2つです。
- 出版社の新人賞で受賞する
- 小説投稿サイトで人気を得て出版社から書籍化の打診を受ける
この記事では、「小説投稿サイトで人気を得て
出版社から書籍化の打診を受ける」方法をオススメします。
小説投稿サイトから書籍化を目指す方法のメリットは
連載中、読者からの反応があるため、モチベーションを維持しやすいことです。
さらに、一部の小説投稿サイトでは
広告収入や投げ銭から収入を得ることもできます。
正直、収入があったほうが、よりモチベーションを維持しやすいですよね。
世の中にはたくさんの小説投稿サイトがありますが
収益化に対応したサイトはまだまだ数少ないです。
後ほど、収益化に対応しているオススメの小説投稿サイトを紹介しますので
ぜひ確認してみてください。
ちなみに、最も有名な小説投稿サイト「小説家になろう」は
収益化に対応していません。
小説投稿サイトは、どれくらい稼げるのか
結論から言うと、あまり稼げません。
1ヶ月分が10円未満なんてことはザラです。
人気ジャンルのランキングに載ることができれば
月に5万円程度稼げるケースもあるようです。
どうでしょうか。
意外と少ないと思われましたか。
それとも、思ったより多いと思われましたか。
人によって感じ方はまちまちかと思います。
どちらにしても、出版社の新人賞から書籍化を目指す場合は
受賞するまで収入は0円だということを考えると
わずかでも収入があったほうがモチベーションを維持しやすいですよね。
ラノベ作家になるまでの道のりは厳しいですが、書籍の出版ができれば割の良い副業です。
収益化ができるオススメ小説投稿サイト3選
小説投稿サイトから収益を得る仕組みは
大きく分けて「広告収入」と「投げ銭」の2つです。
収益化に対応した、オススメ小説投稿サイトは下の3つです。
- カクヨム
- アルファポリス
- ノベルアップ+
それぞれのサイトのメリット・デメリットを詳しく紹介します。
カクヨム
カクヨムでは、PV数に応じた広告還元と投げ銭で収入を得られます。
PV(Page View)とは、ページごとのアクセス数です。
小説投稿サイトにおけるPV数は
各話にどれだけアクセスがあったかということになります。
では、カクヨムのメリットから確認しましょう。
カクヨムのメリット
- サイトが整然としていて見やすい
- キャッチコピーを決められる
- 利用者が多い
カクヨムは、サイトが整然としていて見やすいです。
全体的に色が抑えられていて、騒がしくない印象です。
カクヨムの面白い点は、キャッチコピー機能だと思います。
カクヨムのトップページを見ていただけると
すぐにわかりますがキャッチコピーとタイトルが併記されています。
キャッチコピーがあることにより
読者へのアピールチャンスが2回あるということになります。
キャッチコピーは、タイトルより文字ポイントが大きく
色付きのため目を引きます。
うまいキャッチコピーをつけることができれば
自分の小説を読んで貰える可能性がグッと上がります。
カクヨム見ながら面白いキャッチコピーを探していて、★の多い順に見ていったんです。面白いキャッチコピー多いなと感心していたら、★が減ると面白いコピーも減っていきました。
— 高瀬ユキカズ@小説家になろう&カクヨム (@yukikazu01) March 4, 2016
★が増えない方はキャッチコピーも見直してみる手もあります。
カクヨムの他のメリットとして、とにかく利用者が多いです。
「小説家になろう」の次に有名な小説投稿サイトは
おそらくカクヨムかアルファポリスと答える人が多いでしょう。
カクヨムのデメリット
次にデメリットです。
- 獲得したポイント(リワード)は1年間で消失する
- 換金が3,000リワードからのため、換金可能まで遠い
- 広告収入の割合が、作者とカクヨムで7:3で分配される
カクヨムのデメリットは、換金可能額が高すぎる上に
1年でポイント(リワード)が失効してしまうことでしょう。
「換金できたことがない」と嘆いている人を何人も見かけました。
1年間で3,000リワードの壁は厚いです。
カクヨムのリワード、換金可能額の3000円に届く前に消えてなくなりそうです☺️
— 緋原 悠 (@hihara_yuh) August 17, 2020
ただし、2022年中に課金可能額の引き下げを検討しているようです。
もし実施されたら、換金しやすくなりそうですね。
次のデメリットは、
カクヨムの広告還元比率が、作者とカクヨムで7:3であるということです。
この後に紹介するアルファポリスでは
広告収入を100%還元してくれるので
分配率が悪く感じてしまいます。
それでも、カクヨムとアルファポリスの両方で同じ小説を連載しているけど
カクヨムばかり読まれているから
カクヨムの収入のほうが多いという方もいます。
サイトにより読者の好みが違うので、ウケる作品も変わります。
分配率よりも、たくさん読まれるほうが重要ということですね。
アルファポリス
アルファポリスは、PV数やお気に入り数、
感想数など人気度に応じて広告収入が得られます。
他サイトと比較すると女性読者が多いサイトのためか
男性向け・女性向けでランキングが分かれています。
女性向け作品は、アルファポリスで連載したほうが読まれやすいです。
男性読者が少ないわけではないので
男性向け作品も気兼ねなく投稿して大丈夫です。
ではメリットから紹介します。
アルファポリスのメリット
- 作者に広告収入が100%還元される
- 100ポイント(スコア)から換金可能
- 獲得したスコアは、翌々年3月末日まで有効
- R18作品を投稿できる
アルファポリスの一番のメリットは、換金可能額がとても低いことです。
100ポイントから換金可能なため、早めに達成感を感じられます。
引用:広告収入100%還元宣言 |アルファポリス – 小説・漫画・ビジネス等の総合エンターテインメントサイト – (alphapolis.co.jp)
アルファポリスでは、2019年から2022年現在まで
「広告100%還元宣言」を行っています。
公式サイトの書き方的には期間限定のようですが
3年間連続で継続されているので
今後もしばらくは100%還元である可能性が高いと思います。
獲得したポイントは、翌々年3月末日までが有効期限です。
カクヨムもノベルアップ+も有効期限は1年間なので
アルファポリスは、とにかく換金できる可能性が高いサイトといえます。
これがメリットかは人によるかもしれませんが
アルファポリスでは、「R18」作品の投稿もできます。
今回紹介しているカクヨム、ノベルアップ+は「R15」相当までです。
アルファポリスのデメリット
次にデメリットを紹介します。
- サイトがゴチャゴチャして見づらい
- 書籍化した場合は作品を削除しなければならない
アルファポリスでは、小説のほかにも漫画やゲームなどのコンテンツもあるため
サイトの情報量が多く、見ていて疲れます。
アルファポリスで書籍化された場合は
連載していた作品は削除しないといけません。
たくさんの人に作品を読んでもらいたいタイプの人は、デメリットかと思います。
ノベルアップ+
ノベルアップ+は、読者からの投げ銭で収入を得ることができます。
最初にメリットから紹介します。
ノベルアップ+のメリット
- Twitterで自分の小説を宣伝しておくと、公式が応援リツイートしてくれることがある
- アカウントのレベルアップ機能とスタンプ機能という独自機能がある
- 毎日無償で応援用に1000ポイントもらえて、好きな作者に制限なく使える
ノベルアップ+公式Twitterのべらちゃんが
毎日人力で作品の応援リツイートしてくれます。
Twitterのフォロワー数が少ないうちは
公式のリツイート宣伝はありがたいですよね。
#ノベルアッププラス
— ノベルアップ+公式 のべらちゃん㌠ (@Novel_Up_Plus) March 23, 2022
📰お知らせまとめ
最新情報はここをチェック!https://t.co/og1ha5KgQ4
🏆コンテスト&イベント
📝百合短編小説コンテストhttps://t.co/xxkDVDwuP6
📝異世界ファンタジー設定&短編フェアhttps://t.co/9kZz3xABIm
📝FUNGUILD Webtoon原作シナリオ大賞https://t.co/eyu4jFueD3
ノベルアップ+の、面白い点として
スタンプでコメントすることができる機能があります。
文章で感想を書くことが苦手という読者も
スタンプで気軽に応援の気持ちを送ることができます。
作者にとって一番悲しいことは、反応がまったくないことですよね。
ノベルアップ+なら、読者からの感想をもらいやすい環境にあります。
さらに、ノベルアップ+では毎日ログインボーナスとして
無償で1000ポイントもらえます。
無償ポイントは、換金できるポイントではありませんが
ランキングに関わってくるポイントです。
ノベルアップ+は
1作品に何回でもポイントを使用して応援できます。
少人数でもファンが毎日ポイントを使用してくれれば
ランキングに載り、読んでくれる方が増えるかもしれません。
ノベルアップ+のデメリット
デメリットを紹介します。
- 換金ポイントの有効期限は、1年
- 換金率は60%くらい
- 2019年サービス開始の比較的新しいサイトのため、利用者数は多くはない
ノベルアップ+の換金可能なポイントは1000ポイントからです。
読者からもらった有償ポイントのみ換金できます。
カクヨムほど換金可能額は高くありませんが
「1年間まで」という換金期限があるので注意です。
ノベルアップ+公式は換金率を公表していませんが
公表している方の情報をみると換金率は60%ほどです。
高くはありませんよね。
年末だしと思ってノベルアップの貢献ポイントを現金化してみました!!
— うえはらゆうり@男装メガネっ子元帥発売中 (@yuri_uehara) December 26, 2019
お読みくださいました方、応援してくださった方、ほんとうにありがとうございます!
これで含み損がちょっと減ります!!!!
このプラスぶんでまたのべらポイントが買えるwwよっしゃww回転経済ww pic.twitter.com/7bBuKKzltl
ノベルアップ+の利用者は
カクヨムやアルファポリスと比較するとまだまだ少ないです。
でも、これからどんどん伸びていく可能性のあるサイトだと思います。
どの小説投稿サイトがよいのか
とりあえず気になったサイトは、全部使ってみましょう。
複数サイト利用のデメリットは、投稿が面倒ということぐらいのようです。
多くの作者は、複数の小説投稿サイトに同じ作品を連載しています。
サイトによって、読者層が微妙に違うのでウケる内容が違います。
今現在は以下のような傾向があるようです。
- 恋愛系は、アルファポリス
- 異世界系は、カクヨム
- 異世界以外は、ノベルアップ+
これはあくまでも傾向です。
実際に自分の作品を投稿してみて
どのサイトが一番ウケるのかを肌で感じてみるしかありません。
投稿が面倒でなければ、紹介した3つのサイト全てに同じ作品を投稿して問題ありません。
小説投稿サイトでたくさん収益と人気を得るためには
できるだけ収益と人気を得たいなら
「自分が書きたいものより、読まれるものを書くこと」が一番大切です。
収益と人気を大きく得るということは
出版社からの書籍化打診にも近づくということになります。
読まれる小説となるためには、何よりも「ジャンル」選択が最も重要です。
2年間でプロになる
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ジャンルの重要性について
異世界恋愛系の小説でランキング1位になった方が
SF小説の連載を始めたらフォロワーも閲覧数が
ガクッと減ってしまった。と嘆いていました。
このエピソードからわかるように
読者はとにかく自分の好きな「ジャンル」を重視します。
また、出版社は残念なことに
小説の内容ではなくポイント数でしか評価していない可能性もあります。
作品が一定のポイントを超えた瞬間に
各出版社から「書籍化の打診」メールが一斉に届き始めることもあるのだそうです。
不人気ジャンルでは、ポイントを稼ぎづらいため
書籍化を狙うのであれば、積極的に人気ジャンルを書いていく必要があります。
どんなジャンルが人気なのか
やはり「異世界ファンタジー」が最も人気です。
ただ、ジャンルはジャンルでも「異世界ファンタジー」だけでは浅いです。
もっと詳細にジャンル分けする必要があります。
例えば「冴えない社畜の俺が異世界転生後、チートスキルで無双し、ついでにハーレムになる」みたいなジャンルが人気なんだな、くらい踏み込みましょう。
具体的にどういったものが読者に人気なのかは、研究が必要です。
読者研究をする
読者から支持されるためには、読者が何を望んでいるのかを知る必要があります。
ランキング上位の作品を片っ端から読んで研究してください。
ただ読むだけではなく
「ランキング上位に入る作品はなぜ読者から支持されるのか」を
分析しながら読んでいきましょう。
あなたにとっては
なぜ人気なのかよく分からない作品もあると思います。
でも、ランキング上位になるということは
読者が望んでいる要素があるということです。
今までは理解できないと思っていたジャンルの作品も
分析しながらどんどん読んでください。
「無職転生」の作者が書いた「小説投稿サイトでランキング1位を取らないと出られない部屋」は、ランキング上位になるために必要なことを、ストーリー形式で学べるのでオススメです。小説家になろうで無料で読めますよ。
まとめ
- ラノベ作家は、書籍化(商業出版)ができれば割の良い副業
- 書籍化されるまでは、小説投稿サイトで収益を得てモチベーション維持することがオススメ
- オススメの小説投稿サイトは「カクヨム」「アルファポリス」「ノベルアップ+」
- できるだけ収益や人気を得たいならジャンル選びが最も重要
ラノベ作家は、書籍化(商業出版)ができれば割の良い副業です。
書籍化までできれば、コミカライズ分の収益も得ることができる可能性があります。
小説投稿サイトで、小説を書くことにより
出版社の目に留まる可能性があるほかに
広告収入や投げ銭を得ることができます。
小説投稿サイトでの収入は微々たるものかもしれませんが
モチベーション維持には役立ちます。
書籍化打診の声がかかるような人気を得るためには
何よりも「ジャンル」選びが大切です。
読者研究を欠かさず行ってくださいね。