声優にあこがれたことがある方なら
心に残るアニメの名場面はいくつも挙げられるのではないでしょうか。
胸を打つ名場面を目の当たりにしたとき
「こんな演技ができるなんてこの声優は東大卒に違いない」とは思いませんよね。
声優を通じてキャラクターたちの感情がダイレクトに伝わってくるから
心を動かされるわけです。
たとえ東大や京大など名門大学の出身者でも
キャラクターを生き生きと感じさせられることができなければ声優として活躍できません。
声優は演技力が一番大切です。学歴や資格は必要ありません。
「自分も声優として誰かの心を揺らがしたい」と熱い情熱を持ちつつも
演技未経験という劣等感がその情熱をしぼませていませんか。
大丈夫です。
高校卒業後に演技の勉強を始めて活躍されている声優はたくさんいます。
この記事では演技が未経験でも、どうすれば声優を目指すことができるのか解説します。
2年間でプロになる
~声優を目指す最短ルート~
目次
声優になるためには?
声優として仕事していくためには
「声優プロダクション」に所属する必要があります。
声優プロダクションとはいわゆる声優事務所のことです。
声優プロダクションに所属するとマネージャーがつき
仕事の営業やスケジュール管理などを行ってくれます。
では、声優プロダクションに所属するためにはどうすればいいのでしょうか。
声優プロダクションに所属するためには?
各声優プロダクションは、多くの場合「付属の養成所」を持っています。
その養成所内で実力が認められると、晴れて付属プロダクションの所属になれます。
まずは、養成所に入所することを目指しましょう。
基本的に、養成所には演技未経験の人が通う「基礎科」があるため
専門学校などで演技を事前に勉強しなくても良いようです。
実際に、演技未経験で養成所に入り活躍している声優はたくさんいます。
例えば、「青二塾」ではWebページに演技未経験でもよいことが明記されています。
演技が未経験でもいいと明記されていると安心ですよね
どの養成所に行けばいいのか
どの養成所が行けばいいのかは
最終的にどの声優プロダクションに所属したいのかを考えるとよいと思います。
例えば、「青二プロダクションに入りたい」と考えているのであれば
付属声優養成所の「青二塾」の入所を目指すことになります。
注意点として、養成所により応募資格は違います。
例えば、「青二塾」の応募資格は高校卒業以上です。
もし「青二塾」に入りたいと考えるなら、「高校卒業以上」の資格は必要になります。
一方、数々の有名声優を輩出している「日本ナレーション演技研究所」の
応募資格は「小学4年生から40歳まで」という年齢制限のみです。
養成所に入所するためにはオーディションに合格する必要がある
どの養成所にもオーディションがあります。
オーディションに合格できなければ入所することはできません。
「THE IDOLM@STER 三浦あずさ」役などを演じている
たかはし智秋さんがオーディションを受けた当時を語ったインタビューを見つけました。
お笑い芸人のように、どのオーディション会場でも入ったらすぐにコケるなど、まずはボケてやろうと思いました。とりあえず目立つために。
中には、老舗の俳優養成所のオーディションもあったのですが、そこでボケをかましてもまったくリアクションがありませんでした(笑)。「きっとダメだろうなあ……」と思っていたら、驚いたことに5つ全部受かってしまったんです。
引用:ファミ通.com
たかはし智秋さんは、とにかくボケまくったことで
受けたオーディション5つすべて合格したそうです。
他の人とは違う光るものを見せることが大切だということがよくわかりますね。
養成所の入所試験に筆記試験があるところも
声優は台本に書かれたセリフを読んで演技をします。
そのためか、養成所によっては中学卒業レベルの
漢字の読み書きのテストがあるところもあるそうです。
あまりにも散々な結果だと不合格になってしまうかもしれません。
声優に資格や学歴は不要ですが、台本のセリフを読むという職業柄
漢字の勉強はしておいたほうがよさそうですね。
漢字を楽しく学べる方法はのちほど紹介します。
漢字が苦手な方はそちらもぜひ確認してみてくださいね。
養成所は学生や社会人でも通える?
授業は週1回夜間のみという養成所もあるので
学生や社会人でも声優養成所に通えます。
親から絶対に大学卒業をしろと言われている。
就職をしたけど、やはり声優の夢を諦められない。
といった状況でも通えます。
もちろん学業や仕事を続けつつ
声優としてのスキルを磨くのは生半可な努力では成しえません。
覚悟が必要です。
専門学校は行く必要ない?
通常、専門学校に通う必要はないと思います。
ほとんどの養成所では、入所段階で演技経験を求めていません。
演技未経験者用の「基礎科」を用意しているからです。
専門学校で学ぶことは、養成所でも学びます。
今は数が少なくなっていますが、演技経験を求める養成所もあります。
そういった養成所の入所を目指すのであれば
専門学校に通うというのも手段の一つかもしれません。
ただ、演技経験が必要なら「劇団に入る」「地元の養成所に入所してみる」など
専門学校に通う以外の手段があります。
やはり地方の養成所では難しい?
今活躍されている声優は、上京して東京の養成所に入所しています。
地方の養成所出身で活躍されている声優を見つけることはできませんでした。
声優の仕事は東京にしかないため、いつかは上京しなくてはなりません。
でも、「もし上京して失敗したら」と不安になりますよね。
声優としての才能があるかは、やってみなくてはわかりません。
地方の養成所でいったん自分の力を測るという考えもあると思います。
地方で才能を見極めてから、上京して挑戦してみてもいいかもしれませんね。
2年間でプロになる
~声優を目指す最短ルート~
資格や学歴は不要でも漢字は読めたほうがいい
声優は台本に書かれているセリフを読んで演じます。
もし漢字が正しく読めず、文章の意味も分からなければ
役作りどころではありませんよね。
「THE IDOLM@STER 三浦あずさ」役などを演じている
たかはし智秋さんが声優デビューした当時
漢字が読めずに苦労したエピソードがあります。
いまでも印象に残っているのはデビューして間もなく演じたゲームのお仕事です。漢字も苦手な子が、黙読するだけでも精一杯なのに、きちんと音読しないといけない。収録中はとにかく皆さんを待たせてしまって、30ワードの収録に4時間くらいかかってしまいました。まわりの先輩声優さんがフォローしてくださっているにも関わらず、そのフォローに気づく暇もありませんでしたね。
引用:ファミ通.com
漢字が苦手なせいで収録に必要以上の時間をかけてしまい
その間先輩声優がフォローしてくれている、なんてトラウマものですよね。
漢字が読めることの大切さがよくわかるエピソードです。
楽しく漢字を覚えるためには?
一番楽しく漢字を学ぶ方法は、やはり「読書」です。
とくに「ライトノベルを読むこと」をお勧めします。
読書は「漢字を読む力」を重点的に伸ばすことができますが
漢字に触れる回数が増えるので、自然と書ける漢字も増えます。
ただ、読めない漢字が出てきたら面倒がらずちゃんと調べてくださいね。
ライトノベルをお勧めしたのは必ず挿絵があるからです。
挿絵がある本だと、挿絵のページまで読み進めるのが楽しみになりますよね。
読解力に自信がない場合も、本を読むことで勝手に力がついていきます。
読書のポイントは、読了する必要はないということ。
面白くないな、読むのがつらいなと思ったら、違う本に変えればいいのです。
漫画、アニメ、ドラマだってつまらないなと思ったら途中でやめますよね。
それと同じです。
まとめ
- 声優は演技力が一番大切なので学歴や資格は不要
- 声優として活動するには、声優プロダクションに所属する
- 演技未経験で声優プロダクションに所属するためには、養成所に入る
- 台本を正しく読むために漢字を学んでおく
演技未経験でも声優を目指すことはできます。
自分に声優としての才能があるかは、やってみなくてはわかりません。
まずは養成所のオーディションを受けてみる、それが夢への第一歩になります。