近年、アニメ界が盛り上がるなか、声優を目指してみたいと思う方も増えたのではないでしょうか。
「今出せる声で声優なんてできるのかな」
「もっと声域を広められたら、役も広がるのに」
と思った事はありませんか。
はたして声優にとって声域が広いとメリットはあるのでしょうか。
答えは「Yes」です。
声域が広いと
- 演じる役柄が増える
- 滑舌が良くなる
- 人を惹きつける事ができる
といったメリットがたくさんあります。
この記事では、声域を簡単に広げられる練習方法も解説していきたいと思いますので、ぜひ読んでみてください。
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目次
声域ってなんだろう
そもそも声域ってなんだろう?
声域とは、発声が可能な声の高低の範囲を言います。
では、自分が一番高いと思う声を出してください。そして自分が一番低いと思う声を出してください。
それが今の自分が出せる声域(音域)となります。
声域は人によって出せる範囲が異なります。男性か女性かによっても変わってきますね。
音の高低は声帯の振動数で決まるとされていて、振動数が増えると音が高く、振動数が減少すると音が低く聞こえます。
声域を広げる3つのメリット
まず、声域は広げられるのかという疑問ですが、結論から言うと広げることが可能です。
ボイストレーニングや声楽の訓練を行い、発生技術を向上させれば、音の高低の範囲は広げる事が可能なのです。
では声優にとって声域が広いとどういったメリットがあるのでしょうか。
といった3つのメリットがありました。それぞれについて解説していきます。
①演じる役柄が増える
声域が広いメリットの一つは、演じる役のレパートリーが増える事です。
今まで出せなかった声を自然と出せるようになれば、男の方であれば女性のような高い音域の声を負担なく出せるようになり、女の方であれば男性のように低くたくましい音域の声が出せるようになります。
音域が広がる事により声のバリエーションが必然的に広がるため、演じられる役の幅も広がるという事になります。
②滑舌がよくなる
声域を広げる事によって必然的に声質や声量が上昇するので、今まで以上に物事を相手にわかりやすく伝えることができるようになります。
③人を惹きつける事ができる
これは声優の場面だけに限らず、日常でも感じるかと思いますが、何より明瞭な声や言葉を聞くとついつい聞き入ってしまいますよね。
そんな声優さんに出会った時、この声優さんは誰なんだろうとついついスマホを片手に検索してしまったり。
あの役もこの役もこの声優さん一人でやっていると知った時に、やはりすごいと感じるのではないでしょうか。
幅広い音域を出せる事により多くの人を惹きつける事ができます。
声域を広める4つの練習方法
声優にとって声域が広いとメリットがあるという事がわかったら、自分が出せる声域の幅を広げたいと思いますよね。
声域を広める練習方法もいくつかありますが、その中でも自宅で簡単にできる練習方法があります。
1.腹式呼吸を行う
2.リップロールを行う
3.タングトリルを行う
4.体幹を鍛える
それぞれの練習方法について解説していきたいと思います。
①腹式呼吸を行う
腹式呼吸とはその名の通りお腹で行う呼吸です。イメージとしては、息を吸う時にお腹を膨らませ、吐く時にお腹を凹ませるといったやり方です。腹式呼吸は、喉への負担も少ないため余計な力が入らなくなるので、高音と低音ともに出しやすくなります。
②リップロールを行う
口の力を抜いて、唇を「ブルブル」と言わせる練習方法です。
歌手の人がレコーディング前によくやっているのを見かけるね
これができれば力が抜けている証拠になります。高音を出すにはやはり力を抜く事が一番です。リップロールを行う事で、唇や表情筋のリラックス効果、お腹周りの筋肉活性化、息の量の調節、音程を正しく取る事ができます。
③タングトリルを行う
タングトリルとはリップロールと同様、息の量の調整や声帯のリラックス効果を目的とした練習方法です。
やり方は、上顎に舌を軽く当て、巻き舌で振動させます。これを継続的に行う事によって、舌の声帯周辺の筋肉がリラックスした状態になるため、高音と低音がブレずに安定して出せるようになったり、裏声を綺麗に出せるようになったりします。
④体幹を鍛える
体幹を鍛える事により、声のバランスを高め、様々な声を出してもブレないようになります。
体幹を効率よく鍛えるにはプランクという運動が最適です。うつ伏せ状態から肘までの前腕と足の指先で体を支え、頭からかかとまでを一直線にキープする方法です。
この運動が辛いと感じる方は、他にも体幹を鍛える運動やストレッチがあるので色々試してみましょう。
無理がないものから始めてもいいね。
声域の広い声優
声域が広いと言われている声優さんをまとめてみました。
子供から大人、性別、時には動物の鳴き声までとにかく幅の広い役を演じていらっしゃいます。
ここまで色々な声を出せると演じていても楽しそうですよね。
また、主役級のキャラクターを演じると収入もアップするそうです。
幅広い役を演じられると夢が広がります。
みなさん幅広い役柄を演じていらっしゃいます。
山寺宏一
日本の声優の宝とも言われる山寺宏一さん。
国民的アニメ「それいけ!アンパンマン」ではなんとひとりでゲストキャラを含め、数え切れぬほどのキャラクターを演じてきました。
レギュラーキャラクターだけでも、カバオくん、かまめしどん、めいけんチーズの三役をこなしています。
川村万梨阿
かつて、音域5オクターブ半、裏声が存在しない声域の持ち主と言われていました。
代表作スレイヤーズの「白蛇のナーガ」や聖戦士ダンバインの「チャム.ファウ」などを演じています。
石田彰
「石田さんに憧れて声優になりました。」と声優界では多くの人を惹きつけ、憧れの的であった方です。ひとりで7役を演じたこともあるようです。
銀魂「桂小太郎」や新世紀ヱヴァンゲリオンオン「渚カヲル」などを演じています。
朴璐美
地声は綺麗な女性の声ですが、演じる役は主に元気な美少年を担当されています。
鋼の錬金術師「エドワード•エルリック」やBLEACH「日番谷冬獅郎」などを演じています。
まとめ
- 声域とは、ある人が出せる声の高低の範囲のこと
- 声域を広げることでメリットも増える
- 自宅でも簡単に声域を広げる練習方法がある
でした。
声域が狭いからといって声優を諦める必要はありません。
今やれることから少しずつチャレンジをしてみたら、少しずつ変わっていく自分の声に気づくかもしれません。
こんな役をやってみたいな、あんな声を出せるまで頑張るぞという気持ちが夢につながる第一歩になるかもしれません。
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1.演じる役柄が増える
2.滑舌が良くなる
3.人を惹きつける事ができる