声優を目指すうえで欠かせない必須トレーニング、それがボイストレーニングですよね。
養成所や専門学校の入学オーディションでも、重要視されている項目のひとつです。
しかし、
「聞いたことはあるけれど、そもそもボイストレーニングってどうやるの?」
「はきはき喋るだけなら今でもできるけど、これって本当に必要なの?」
「歌手のボイストレーニングと、どう違うの?」
と、疑問の方もいらっしゃいますよね。
ボイストレーニングをやる理由をきちんと理解して行うことは、
モチベーションの維持や練習の身の入り方にも繋がります。
それでは、ボイストレーニングは必要なのか、そもそもどんなトレーニングなのか。
おすすめのトレーニング方法と一緒にご紹介いたします。
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目次
声優に必須のトレーニング
「声優にボイストレーニングは必要なのか」
答えはYESです。
ボイストレーニングとは、読んで字のごとく発声のための練習のことです。
しかし、ただ大きい声やはきはきと話しをするだけのことではありません。
この発声練習とは、
「発声にかかわる筋肉を鍛え、正しく使って正しく発音する」
ということです。
喉の筋肉はもちろんのこと、滑舌を良くする舌の筋肉、腹式呼吸を行うための腹筋や
その腹筋を支える背筋など、さまざまな複数の筋肉を使うことによって、はじめて良い声が
作られます。
そこに声色や呼吸などの技術面を併せて、演技を行うのです。
またあらゆる筋肉を使うため、声優の命綱とも言える喉の負担を減らすこともできます。
つまり、ボイストレーニングとは「発声のための基礎」を作るトレーニングなのです。
これはスポーツ選手と同じで、毎日継続して行うことで成果が出ます。
練習する時間は、早ければ早いほど良いので、養成所や専門学校に通う前でも
取り入れていきたいですね。
歌手のボイトレとの違い
よく比較されるのが、歌手のトレーニングとの違い。
しかし、厳密に言えば違いはさほどありません。
先ほども説明した通り、ボイストレーニングは「発声のための基礎」ですから、
違う点というならば基礎に上乗せされる「技術」の違いなのです。
現役のボイストレーナーは声優と歌手の歌い方について、以下のように述べています。
声優さんは話し方を極めているから、口の中の発音のキレがすごい。そこがアーティストとは少し違うのかなと。もちろんアーティストも発音はいいんですが、(R&Bなどに見られる深いサウンドを作る)口を大きく縦に開けて唇を出す歌唱法が多いんですね。
(中略)
でも女性声優さんの歌い方は中音や低音域があまり入らず、高音の周波数が多くなる。
引用:Real Sound「諏訪部順一、梶裕貴、内田彩、伊東健人の歌声を徹底解説 現役ボイストレーナーが紐解く、声優特有の歌唱力の秘密」
このように、声優と歌手では「歌い方という技術」が異なります。
しかし、今では「歌を歌える声優」はもはや当たり前になっています。
そのため、「歌手の歌い方、声優の歌い方」と区別することもなくなってきています。
また演じるキャラクターの歌によっては、歌手以上に声優の方が能力と技術が求められます。
舞台やテレビ、ミュージカルなどアイドルさながらに歌う機会が多いですからね…。
ボイストレーニングの内容
では、実際にボイストレーニングはどんな内容なのでしょうか。
ボイストレーニングの内容は実に多種多様です。
ここでは特に自宅で行える代表的なおすすめトレーニングいたします。
- ストレッチ
- 筋トレ
- 腹式呼吸
- リップロール
1 ストレッチ
身体の緊張をほぐしてあげることは、声の伸びや軽やかさに直に影響を及ぼします。
首をぐるぐる回すだけでなく、表情筋をほぐす変顔を行ったり、
身体全体を動かす準備運動をしてあげるとより効果的です。
舌を動かすストレッチ、肩回しと首筋を伸ばすストレッチ、
そして身体全体を動かすストレッチ行います。
実際やってみると、とても気持ちいいです。
2 筋トレ
最初に説明した通り、ボイトレは「筋肉を正しく使う」ことが何より重要です。
腹式呼吸を行うためにも腹筋は必要ですから、
その腹筋を支える広背筋も一緒に鍛えると良いでしょう。
足上げ腹筋やうつ伏せでの背筋トレーニング
です。的確に指導されていますので、
とてもわかりやすいですが、結構キツイです。
筋トレが苦手な人は、無理せずゆっくりやってくださいね。
3 腹式呼吸
ボイストレーニングの代名詞とも言える呼吸法です。
おなかの筋肉を意識して、深い呼吸を繰り返します。
うまくできない場合は寝転がってやる方が良いでしょう。
胸式呼吸と腹式呼吸がどう違うのか、
とてもわかりやすく説明されています。
肺が膨らんだりしぼんだりするイメージを
もってやると、やりやすいかもしれません。
息を長く吐き出すのが、意外と難しいです。
4 リップロール
唇を軽く閉じたまま、鼻から息を吸い、
「ブルルルル」と唇を震わせながら口から息を吐いていきます。
息をスムーズに吐き出し、声音の高低の練習になります。
全くできない人、少しできる人、できる人と
三段階に分かれて指導されています。
リップロールはコツがいる練習なので、動画の横に鏡を置いてきちんとできているか
確認しながらやったほうが良いでしょう。
この他にも、肺を鍛えるためにマラソンをしたり、早口言葉やモノマネを録音して聞き直したりすると良いですよ!
やり過ぎには要注意!!
上記のようなボイトレは、毎日継続して行うことが大切です。
しかし、
やり過ぎにはくれぐれも注意してください。
喉はとてもデリケートなもの。
トレーニングのし過ぎで、大事な喉を傷めるといった結果になりかねません。
毎日の自分のコンディションをしっかりと把握して向き合いながら、数分程度の
トレーニングを細かく行ってください。
ボイトレ教室で正しいボイトレを
上記のようにボイトレはやり過ぎず、正しいやり方で行わなければいけません。
しかし、正しいやり方なのかどうかは素人判断には難しいもの。
そのため、はじめのうちはボイストレーナーに教わるのが良いでしょう。
ボイトレ教室は、マンツーマンの指導が多いので自分がどんな声質をしていて、
どんなレッスンが向いているか、というのを見極めやすいです。
自分と合うボイストレーナーと出会うために、
いろいろな教室を体験レッスンすることを
おすすめします。
ここで2つのおすすめボイトレ教室をご紹介いたします。
SHEER
音楽教室の声優コースです。
ストレッチや腹式呼吸をはじめとした基礎向上のレッスンとともに、
台本の読み方やアフレコ体験も行えるマンツーマン指導型の教室です。
また自分のやりたいことに重点を置いたレッスンが行えるので、
自分の得意を伸ばすこともできます。
ライト声優スクール
養成所や専門学校の予備校と銘打つボイトレ教室です。
マンツーマン指導で滑舌・発声・発音、クセの個別チェックなど、
声の基礎固めに焦点を当てたワークが充実しています。
他のボイトレ教室より、多少安価であるのも通いやすさが出ています。
まとめ
ボイストレーニングは、声優にとって必要不可欠のトレーニングです。
正しい発声を行えることは、オーディションの審査員にもよく見られます。
なにごとにも基礎が大事ですので、
しっかりトレーニングして声優になる夢に近づいていきましょう。
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